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薩摩の石組み

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2011年 10月 30日

旧鹿児島刑務所正門

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写真301 ヨーロッパの城門の風格が漂う
■アクセスと歴史背景                 
鹿児島市平之町の国道3号平田橋交差点から国道を伊敷方向に約1.5km行くと、中草牟田交差点に着く。ここで左折して甲突川に架かる鶴尾橋を渡ると鹿児島アリーナに着く。ここに旧鹿児島刑務所の石造りの正門が残っている。
 旧鹿児島刑務所は鹿児島出身の山下啓次郎氏が設計したもので、中世ヨーロッパの城門を思わせるゴシック建築で重厚な雰囲気を漂わせている。石材は甲突川上流の肥田石を使用したと云われ、当時、囚人の労役を使い7年の歳月をかけて明治41年(1908)に完成した。なお、当刑務所は昭和61年(1986)に姶良郡吉松に移転されるまで78年もの間使用された。かつて、この門と高い塀に囲まれた内側は罪を犯した人々が償いの生活を強いられた場所である。             【鹿児島県の歴史散歩】                場所: 鹿児島市・永吉町 北緯 31゚36′06″ 東経130゚32′13″
旧鹿児島刑務所正門_e0206650_20594561.jpg


写真302 肥田石を使ったと云われる高さ約10mの石塔

by ishigaki2010 | 2011-10-30 21:01 | 石造構造物


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